「元気に富山」あちこち出没記 No.44
7月11日(木)サンシップとやま702号室
「元気に富山推進会議」委員 柳原正年さんが取り組んでいる 「元気シニア応援ネット」の中のエコマネー「夢たまご」について学ぼうと、群馬県前橋市周辺にある市町村で構成する群馬県勢多中部民生委員児童委員協議会の皆さんがいらっしゃいました。今回は、事務局・杉本もエコマネーを勉強するために出席してきました。
既に、何件も視察の受け入れをしている柳原さん。その熱っぽく語る姿に、エコマネーに対する男の信念を感じました。
ここで、エコマネーとは何か、簡単に説明します。
限られた地域や仲間の中で、値段を付けづらい手助けや環境、福祉、教育、文化などに関するやりとりをしたときにお礼として使います。一言で言うと「ボランティアの交換券」。失われつつある地域コミュニティの重要性を再認識するものに大変有効だそうです。そして、何より重要なのは、エコマネーを交換するときに、『目を見つめ、ニコッと笑って「ありがとう」の感謝の気持ちを込めてエコマネーを渡す。』こと。これにより、現代人に欠けているコミュニケーション力がアップします。
柳原さんの説明のあと、民生委員・児童委員の岩田裕美子さんによる風船芸の披露がありました。岩田さんが講師となって、研修に訪れていた皆さんもチャレンジし、風船で「ねずみ」作りました。その後、岩田さんに対し、参加者の皆さんから感謝の意味を込めて、エコマネーを渡しました。もちろん目を見つめてニコッと笑って。このとき、言葉はなくても、エコマネーに「ありがとう」の気持ちが乗るそうです。
その後、元気にシニア応援ネット新湊支局の「じゃ会おCLUB」の川口洋一さんが、善光寺自治会の活動紹介や魚に関する様々な体験を行っていく「しんみなと魚の学校」の概要を説明しました。川口さんは、「地域に一歩でも踏み込んでネットワークを築いていくためにエコマネーを使っていけばいいのではないか。これからは、地域でのボランティア活動が地域づくりの重要なウエイトを占めると思う」と語り、「何かしなければ、何も起こらない」と締めくくりました。
近年、とかく地域コミュニティの希薄さが言われます。地域の活動に参加しない。隣人の顔を知らない、名前も知らない、何人家族かも知らない。参加しなくても、顔を知らなくても生きていける現代かも知れませんが、地域に参加するひとつのきっかけとして、このエコマネーをひとつの手段として有効なものだと感じました。
エコマネー「夢たまご」発案者の柳原正年さん
岩田さんの指導で風船で「ねずみ」を作ります。
感謝の気持ちを込めてエコマネーを渡します。(ニコッと笑って)
じゃ会(あ)おCLUBの川口洋一さん